2011年01月05日

339薩摩半島の西南端、北緯31度19分、東経130度13分に位置し、東西4km、南北16kmの帯状をなし、山が海に迫り、典型的なリアス式海岸が52kmにも及ぶ、秋目浦、久志浦、泊浦、坊浦と4つの大きな入り江を持ち、天然の良港としての条件を備えている。
更に沖秋目島(ビロー島)、草島、大瀬、鵜ノ島、黒子島などの島しょが点在し、特に久志小島、坊の双剣石は景観が素晴らしく、古来より数々の和歌、紀行文に謳われる。
地勢は山岳が多く、番屋山(261m)、車岳(339m)、遵久山(400m)、草野岳(448m)、陣尾岳(463m)、今岳(267m)、長者岳(250m)が南北に連なり、平地が少なく、久志、清原、栗野地区がわずかに開けている。
河川は少なく、秋目川、久志川、泊川などがあり、貴重な水源として利用されている。
地質は砂岩及び頁岩の交互層から成る四十万層群が基盤をなしているとみられており、そしてこの層を貫くように輝石安山岩が分布している。これは新生代古第三紀に噴出したものであり、プロピライト化作用、珪化作用等の後、火山作用によって硬質な変質安山岩となっており、金鉱床の母体となっている。
これら二つの地層を覆って新生代第四期の火山噴出物(火砕流堆積物)である溶結凝灰岩が分布している。これは阿多カルデラ圧成時に焼雲噴火により噴出した火砕流が当地の凹地部分に堆積したものとみられている。この岩は、鉄分の酸化により、暗赤色を呈した比較的硬質な岩石である。
さらに、これらの地層、岩体を覆って扇状地性の礫混り土砂である崖錐堆積物が分布している。
兵頭は沖積層が風化を受けたりして腐植土、耕作土等となって利用されている。
DSC_0147


ふるさと坊津より


(15:09)

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